結婚式の動画(ムービー)制作費用の相場
結婚式のプロフィールビデオや余興映像を業者へ頼もうとしている方で、映像制作費用の目安が分からないという声をよく聞きます。こういったサービスではなかなか基準になる値段が分かりにくいものです。
損したくないけど、安過ぎて怪しい業者に頼みたくない。かと言って、高いお金払って業者に頼んだのにクオリティが低かったら….。そんな悩みを持たれている方へ、参考までに映像制作費用の目安を調べてみました。
この記事を書いたのが2010年台後半の頃なので、現在は動画編集も身近になりさらに値段が下がっています。クオリティにこだわりがなければ自作、自分では作れないならプロへ発注という判断基準で良いと思います。
映像発注の選択肢
- 式場に依頼する
- 映像業者に依頼する
- 自作する
- 映像を作れる友達に頼む
映像演出の相場は6万円台?
映像演出の相場は6万円ほどです。「高っ!」とお思いになれれると思います。この6万円という数字、式場と映像業者を含んだ平均値です。
経済環境は元よりブライダル環境も変わってきています。年々価格も下降してきています。それでも今尚ブライダル業界全体の価格は高いです。
式場との打ち合わせで「えっ?これがこんなにするの?」大なり小なり皆さん経験済だと思います。式場同様、映像業者も制作内容によって異なります。何に重きを置くかとなります。
式場の相場
式場でも安価な映像演出も増えてきましたがまだまだ高額です。式場によっては映像以外に別途費用がかかるところもあります。映像を作っただけでは上映してもらえません。
プロジェクターレンタル費、音響費、持ち込み手数料、DVD再生するスタッフの人件費…ここまで来るともう何も言えませんが、実際何かと理由をつけてお金をとる式場はたくさんあります。ご自身の選ばれた式場なので別途費用は支払わざるをえません。
「こんなの自分で作れるよ」というものが結構なお値段で売っていることも多々あります。メリットは準備が楽です。「映像演出にこだわりのないけどやりたい」という方は式場の付属の映像演出を検討するのもよいと思います。
ぶっちゃけ制作メモ
式場で売られている映像演出の多くは我々のような映像業者が制作しています。卸値は販売価格の2/3~半値、1/10という場合もあります。
式場に頼む場合は必ず制作内容に制限あります。
- 写真枚数制限
- 映像長さの固定
- 制作期間の制限
- 修正回数の制限
- アレンジの制限
全ての演出費用は式場によりけりです。費用面だけで考えるなら式場に注文するならば業者発注か自作の方が確実に安く済みます。
式場で頼むメリットは準備ややりとりが簡単です。
映像業者の相場
映像業者の相場は制作内容によって異なります。
一見値段が安くても注文後にオプション料金をとられ高額になる場合があります。業者発注する場合は値段表記がしっかりあってもオプションの可能性について事前に見積もりを請求しましょう。
最初のお見積りと最後に支払う金額の差の開きは式場で経験済かと思います…ブライダル業界の悪しき習慣です。
格安業者
格安業者の相場は¥15,000前後です。
格安業者とは商品単価が¥20,000以内の映像業者を指します。できることは限られていますが、価格を最優先に映像演出にこだわりがない場合は格安業者でよいと思います。
中には¥10,000を切る業者もあります。編集実務費、DVD等メディア実費、納品時送料、音楽著作権費…これだけで¥10,000は越えるので、個人経営でない限りこの金額ではできません。もし依頼する場合は、近所のおっちゃんに頼むくらいの大きな気持ちで注文しましょう。
テンプレート映像業者
テンプレート映像とは既存製品のことを言います。決まったひな形があり、そこに写真をはめ込んでいく映像です。写真枚数・映像時間・構成が固定されています。多くの業者が採用している形式です。
テンプレート映像業者の相場は¥30,000前後です。
注意したいのがオプション料金が嵩む可能性があるのがこのテンプレート映像業者です。事前見積もりに加えて、有料オプションの把握をしておきましょう。見積もりは必ず文書で発行してもらいましょう。
セミオーダー/オーダーメイド映像業者
セミオーダーとは、雛形はありますが、写真枚数、構成変更、映像時間の調整、が価格内で自由に行える商品を言います。一方で0がら作り上げるのがオーダーメイド業者です。
オーダーメイド映像業者の相場は¥?????です。
再現VTRを作ったり、非常に手の込んだ映像を作るとその予算は青天井です。写真だけの構成であれば式場の映像と同じくらいの価格で制作可能です。
せっかく一生に一度のことだからこだわりを持ちたい!のであるならば是非オーダーメイド映像でオリジナリティ溢れる結婚式にしてください。
ぶっちゃけ制作メモ
業者選びの際は何に重きを置くかが重要です。「価格優先」なのか「内容重視」なのか「オリジナル」で作りたいのか。
Web検索だけでもよいですが、可能であるならば店舗のあるお店に足を運んで実際に聞いてみると業者選びに間違いがありません。
遠方で足を運べない場合は、来店せずとも来店可能な業者に絞って検討することをオススメします。来店可にしている映像業者はクオリティの面では問題ないと思って良いです。
コロナを挟んで業界も大きく変わりました。必ずしも来店できる業者=良い業者という時代ではなくなってきました。少しでも不安を取り除きたい場合は、事前打ち合わせを申し込みましょう!
自作の相場
ほぼ¥0。書き出し用DVD-Rの実費のみとなります。
時間があるのなら是非チャレンジしていただきたい自作です。何よりも自由に作れるというのがいいです。
労力のみです。
自作する場合の映像ソフトはパソコンに元々インストールされている動画編集ソフトや無料の動画編集ソフトで十分です。
映像を作れる友達に頼む
関係性にもよりますが礼金は¥10,000でよいと思います。
ただ、お友達に依頼する場合はいろいろと配慮が必要です。とにもかくにも映像制作は時間がかかります。「簡単なのでいいから」という気持ちで頼んでも簡単には済みません。お友達の多くの時間を使わせてしまうことになるので関係性が大事です。
相手から「作ってあげる」と打診があった場合は素直に甘えればよいのですが、自分からお願いする場合は完成したものに修正を加えるということは避けた方が無難です。